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2011年6月 2日 (木)

酔いどれ天使<黒澤明監督作品映画>

お勧め名作映画(洋画邦画)

【酔いどれ天使】

日本映画
1948年公開
監督:黒澤明
主演:三船敏郎、志村喬

闇市を支配する肺病やみの若いヤクザと、
彼を診療してやろうとする貧乏な
酔いどれ医者の交流を通して、
戦後風俗を鮮やかに描き出した力作です。

黒澤明と三船敏郎が出会った運命的作品!

黒澤明は演出する際に、
この作品はヤクザの否定を主題とし、
存在そのものにメスを入れ、
さらに彼らの生き方が如何に人間として
愚劣であるかという点に力を注ぎたいと
考えていたようです。

主人公の医者は、
傍若無人で飲んだくれで口が悪く、
その反面、
見かけとは裏腹に優しい純粋な心を持った
医者です。

この医者は、
正しい生き方を見失っている人々に少々乱暴な
やり方で正しい道に導こうとします。

医者の努力によっても救い得ない破滅型
のやくざを演じたのは、

当時まだ無名だった三船敏郎!

この作品では、
三船の魅力が圧倒的で、そのエネルギー
がものすごく、
黒澤明監督の当初の構想を越えて映画
に独自の生命を与えた。

「この男が出現したんで最初の考え

がひっくり返ったね。

三船敏郎の扮した松永って奴がグングン

のして来るのは、僕はどうしても抑え

きれなかった。

抑えがきかなかったなんていうが、

実はこのよさを殺しちゃ惜しいという

気持ちもあった。

こいつを活かしていこうと思ったね」

と後に語るように、

この作品は悲劇的なギャング映画としての

魅力も加味された。

<ストーリー>

焼け跡の一隅にある小さな沼、そこは
ゴミ捨て場と化して悪臭を放っていた。

医師真田は近所でも評判の飲んだくれ
医者で口は悪かったが、心の優しい人物
だった。

真田は闇市の親分格である松永が傷の
手当を受けに来た際に、肺病について
注意を与える。

松永は口うるさい真田の首をしめつける
が、松永の兄貴分である岡田に虐待され、
今では真田に救われて彼の看護婦代わり
をしている美代を見ると、
一瞥を投げて去っていった。

ある日、真田は松永を心配してダンスホール
へ行き、忠告した。

数日後、泥酔した松永がレントゲン写真を
持って、真田を訪れた。

真田の予想通り、松永の病は重かった。

ある夜、「人殺しの唄」が流れてきた。

岡田が監獄から戻ってきたのだ。
周囲の者たちは彼の機嫌を伺うようになり、
どんどん岡田になびいていった。

病魔に蝕まれた松永を真田は医院に連れて
帰る。
悪夢にうなされて眼を覚ました松永は、
岡田が医院に乗り込んで美代を連れ戻そう
としていることを知り、
岡田に今日は引き取ってくれと頼み込んだ。

松永がヤクザは空しいものだと悟った時には
もう進むべき道がなかった。

そんなとき、飲み屋ひさごの女ぎんの
優しい言葉が松永には嬉しかった。

だが、闇市の者たちは打って変わって
松永を無視するようになった。

そして、松永は、岡田は死闘を繰り広げる。

雪解けのある日、
故郷へ帰るというぎんの手には松永の遺骨
があった。

沼をじっと眺めている真田に、
肺病を克服したセーラー服姿の少女が
走ってきて、礼を述べた。

2人は微笑みながら、肩を並べて歩き出した。

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